「月末の人」よ!匿名寄付7年、昨秋他界
厚意忘れない 日田市の障害者授産施設
大分県日田市南友田の知的障害者通所授産施設「いきいきランド」に、毎月3300円の寄付を届ける匿名の男性がいた。
7年間に延べ82回、総額は27万円を超える。
施設は、毎月末に訪れるこの男性を「月末の人」と呼んで感謝していたが、男性が亡くなったことが昨年12月に判明。
施設の利用者たちはその死を悼みながら、「家族や周囲の人にも感謝の気持ちを伝えたい」と話している。
「遺族に感謝伝えたい」
60‐70歳代とみられるその男性が初めて現れたのは2001年10月。
職員が受け取った封筒の中には新札で3300円が入っていた。
男性はそれからも必ず月末ごろに施設を訪れ、寄付金を渡すと足早に去っていった。
職員が「お礼状を出したいから」と何度も名前や住所を尋ねたが、決して明かさなかったという。
それが昨年の9月を最後に、「月末の人」は姿を見せなくなった。職員が安否を気に掛けていたところ、12月中旬に1通の手紙が届いた。
差出人は男性の妻。10月に突然他界したため、寄付が続けられなくなったことがつづられており、1000円分の図書券が同封されていた。
寄付金は当初、施設の運営資金に回していたが、男性の厚意を形に残すため備品購入に充てるようになった。
これまでストーブや洗濯機、ミキサーなどの電化製品を購入。
施設利用者にも機会があるたびに「月末の人」の厚意を話して聞かせ、備品は大切に使っているという。
松本安美施設長(59)は「7年間ずっと関心を持ち続けてくれていることが、利用者や職員にとって大きな励みになった。
感謝の気持ちをきちんと伝えられなかったのが残念でならないが、施設のみんなでご冥福をお祈りしたい」と話している
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(横浜)
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