自転車持ち込み、地方鉄道で拡大
自転車と一緒に列車に乗れる「サイクルトレイン」が、各地の地方鉄道に広がっている。サイクリングなどのレジャー客のほか、買い物客や学生の日常生活の足として定着した路線もある。
環境に優しく手軽にできそうな活性化策だが、安全や施設の問題が壁となり、踏み切れない鉄道会社もある。
三重県桑名市と岐阜県揖斐川町を結ぶ養老鉄道は、自転車を持ち込めるようにしてから10年になる。
平日は午前9時台~午後3時台、土日・祝日は終日、前から2両目に無料で持ち込むことができる。
年間利用者は3千人を超えた。休日は部活動の試合に向かう学生やサイクリングを楽しむ大人の利用者が多く、平日は買い物や病院に通う人が多い。
同県大垣市内の勤務先から池田町の自宅に帰宅途中の加藤進さん(56)は、自転車を持ち込むようになって3年ほどになる。
「駅から職場と自宅までは自転車でそれぞれ10分かかり、歩いたら大変。自転車なら街をぶらぶらして食事や買い物も楽しめる」と話す。
三重県の三岐鉄道(四日市市~いなべ市)がサイクルトレインを始めたのは、97年4月。
利用者は年々増え続け、昨年度は3867人だった。
当初は沿線のサイクリングコースや公園の利用客を呼び込む狙いだったが、実際には高校生や大型ショッピングセンターへ買い物に行く高齢者の利用が多かった。
同県伊賀市の伊賀鉄道も、今年7月からサイクルトレインを始めた。利用者は1日平均1台ほどだが、「自宅は駅から遠いので、今まで自家用車を使っていた」という人が乗り換えてくれたという。
自転車の持ち込みについて、多くの鉄道会社は「分解するか折り畳むかして専用の袋に入れなければいけない」と定めている。
サイクルトレインは、この規則を変えるだけでできるため、乗客減に悩む地方鉄道が導入しやすい、という背景がある。
利用者にとっても、駅からの行動範囲が広がる利点がある
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(横浜)
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