三洋、新工場建設へ
リチウム電池シェア首位固め
三洋電機は31日、ノートパソコンや電動工具向けのリチウムイオン電池の新工場を建設する方針を固めた。
兵庫県加西市に建設することで最終調整しているハイブリッド車用リチウムイオン電池の新工場に併設する計画。
完成すればリチウムイオン電池の月産能力が、当初計画の9000万個程度から1億個超となる。大規模投資で追い上げる松下電器産業や、ソニーなどを突き放す考えだ。
リチウムイオン電池工場は平成22年度までの稼働を目指す。月産能力は1000万個規模で、投資額は200億~300億円となる見通し。
建設予定地は、広い遊休地を抱える加西市の加西事業所内を軸に検討している。技術者の確保や、工業インフラの整備状況などを考慮して9月末にも決定する。
三洋はリチウムイオン電池の分野で、シェア3割弱を握る世界トップメーカー。後に続くソニーや松下電器、韓国のサムスンSDIなどと激しいシェア争いを繰り広げている。
三洋は来年春の稼働を目指して大阪府貝塚市と兵庫県南あわじ市で新工場を建設している。両工場が本格稼働すれば、月産7000万個(3月末時点)から9000万個体制となる。
リチウムイオン電池は、世界的に需要が拡大しており、松下は約1000億円を投資して大阪市住之江区に22年4月の本格稼働を目指して新工場を建設するなど、競合メーカーも増産に向け、体制を整備している。
三洋は強みを持つリチウムイオン電池への投資を加速させることで、競合他社との差をさらに広げ、首位の座を固めることにした。
同社は携帯電話端末事業の売却など事業の「選択と集中」を推進している。これにより20年3月期の連結最終損益が、4年ぶりに黒字転換するなど再建から成長路線へと移行しつつある
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(横浜)
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