ロンドン金投資、被害急増
・ 詐欺まがい手法も横行
ロンドンでの金取引への投資を持ちかける「ロコ・ロンドン保証金取引」商法の被害が後を絶たない。
経済産業省では「リスクの高い取引なので、仕組みを理解しないまま契約しないで」と呼びかけているが、「サブプライムローン問題で、金が値上がりしているいまがチャンス」などと言葉巧みに誘われ、虎の子の預金を失う高齢者らも多い。
全国の消費生活センターに寄せられた海外市場を巡る相談件数は2005年度の124件から06年度416件、07年度543件と急増している。この大部分はロコ・ロンドン保証金取引を巡る相談という。
ロコ・ロンドン取引は、業者が顧客から預かった保証金を担保にロンドンでの金の価格変動を予想して行う取引。保証金の数十倍の取引が可能で、大きな損失の出るリスクがある。
「先物取引被害全国研究会」代表幹事の大迫恵美子弁護士によると、同じように証拠金の数倍から数十倍の取引ができる外国為替証拠金取引の規制が05年に強化され、ロコ・ロンドン取引を手がける業者が増えたという。
難解な説明をして元本が保証されないことが伝わらないようにしたり、保証金を受け取っても注文を出さず、「金の値下がりで損失が出た」とウソをついて金を支払わせようとしたりする業者もある。
静岡県の会社員男性(45)方には昨年12月、業者から電話があった。数日後に営業員が訪ねてきて「サブプライム問題で金市場に資金が流れ込んでいる」「銀行預金よりも有利」と勧誘された。
いったんは断ったが、中学3年生の長男の学資になればと思い契約、今年1月に100万円を手渡した。
男性は2月に「追加の保証金が必要」と言われて85万円を支払わされ、3月に取引を打ち切った。
しかし1円も返金されなかったばかりか、「損失が出たから、あと77万円支払え」と求められ、手持ち資金のほとんどを失ってしまった。
詐欺的な商法も横行していることから、経産省商務課では業者への立ち入り検査を進めているほか、経産相の諮問機関「産業構造審議会」で規制の導入を検討している。
第二東京弁護士会は12日午前10時~午後4時、ロコ・ロンドン取引の無料電話相談(03・3506・6881)を行う。希望すれば、19日に弁護士との無料面談も受け付ける
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