下着に異変!? 高樹沙椰も愛用する“ふんどし”が今ブーム
「実は私、“ふんどし”を愛用してるんです」と、女優の高樹沙椰があるテレビ番組でカミングアウト。
以来、急激に女性用“ふんどし”に注目が集まっている。
高樹沙椰といえば、フリーダイビングで日本一になったり、千葉県で自然エネルギーを利用した、エコロジー生活を実践する人としても知られているが、まさか“ふんどし”愛用者だったとは。
テレビのニュースでは「下帯」とか「締め込み」などと気取って表現しているが“ふんどし”は“ふんどし”。「ムレないので、局部がかぶれたりかゆくなったりしない」「生理痛が軽減される」「セクシー」などと、その効能がもてはやされているが、実情はどうなのか。
大手旅行会社に勤める恵理子さん(20代後半・仮名)は、現在の“ふんどし”ブームがくる前から愛用していたひとりだ。
「女性が“ふんどし”を着けている、なんて言うとへんな目で見られそうですが、一度“ふんどし”の快適さを知ってしまうと、化繊のショーツなんてとてもはく気になれません。
パンツスタイルのときはラインがでるので通常のショーツですが、それ以外の時はほとんど“ふんどし”です。とても快適なので、友人にも勧めています」。
恵理子さんが初めて“ふんどし”と出会ったのは、今から2年前。ネットサーフィンをしていて偶然見つけた、ある健康関連のネット通販だった。
いろいろな健康グッズやサプリメントに混じって女性用“ふんどし”として売られていた。日ごろきつい下着で体を締めつけている反動か、興味半分でその女性用“ふんどし”を2枚購入した。
さっそく着けてみると、これが想像以上に快適だった。
「なんというか、“ふんどし”って独特の解放感があるんです。まずゴムがなくて、ひもで自由に調節できること。スースーしてちょっと変な感じですけど慣れてしまえば全く気になりません。
それに、これは私だけの現象かもしれないけど、“ふんどし”をするようになってから生理痛が軽くなったような気がします」。
もともと吸湿性の悪い化繊のショーツは、体によくないと言われている。女性の陰部は、男性に比べ、構造が複雑で繊細だ。
通気性が悪いとかぶれを起こしたり、肌の乾燥を招いたりする。“ふんどし”の素材には木綿、シルク、麻などいろいろあるようだが、おすすめはやはり木綿。天然素材が体によいことは、誰でもが知っている。
女優の高樹沙椰が愛用しているのは、いわゆる越中ふんどしといわれるタイプのもので、1メートルほどの布にひもを付けただけの、超シンプル“ふんどし”。
手ぬぐい状の長い布を股に通し、それをひもでくくるだけなので、「ふんわりしていて」非常に使い心地がいいそうだ。
高樹沙椰の場合、オーガニックコットンを使い、自ら手作りしているという。最近は“ふんどし”愛用者の女性が増えたことで、ネット通販で選べるデザインも幅広くなった。
花柄、水玉柄、キティちゃん柄とさまざまあり、恵理子さんのお好みは、ヒョウ柄とストライプだ。
「私は着物を着ることが多いので、“ふんどし”をつけるのは自然の流れでした」と、語るのは某ブランドのやり手営業ウーマンのリア(30代・仮名)さん。
リアさんは普段は着物大好き派。洋物下着での着崩れが多かったために、“ふんどし”を愛好するようになった。
「通気性はもちろんのこと、締め付け感がないし、自分の好みで調整が効くというのが大きい。肌もすごくきれいになりました」。
“ふんどし”はもともとは男性の下着として発達したため、女性が“ふんどし”を着ける場面はほとんどなかった。だが歴史的に見ると、女相撲や祭礼、特定の職業などで女性も“ふんどし”を着けていた。
現在ではスポーツとして女子相撲は発展し、各種選手権大会なども行われているが、かつては興行・見せ物的な色合いの強い「女相撲」があり、男の力士同様まわしを着けて相撲を取っていた。
また、昭和初期まで石川県の舳倉島の海女はサイジと呼ばれる“ふんどし”を着け海に潜っていたという。
記録によれば舳倉島の海女たちは、上半身は裸で“ふんどし”一枚着けただけで海に潜りあわびなどを採っていたそうだ。
この“ふんどし”ブーム。女性だけではなく、男性の間でも流行のきざしを見せている。
現在、日本橋三越で“ふんどし”は「クラシックパンツ」と名付けられ売られているが、かつては1年間に100枚程度しか売れなかった“ふんどし”が、昨年は80~100倍増。販路が限られているため、まだ局地的なブームであることは確かだが、これが大きなうねりとなっていくのか、その動向に注目したい
*-*